今回は、歴史の史料や本によくでてくる単位を、『新版 単位の小事典』(岩波書店、高木仁三郎、1995)からまとめます。
あいうえお順に整理しています。

1、円
 
 ・日本の現行の通貨単位。

 ・それまで使われていた両分朱の単位を改めて、政府は明治4年(1871)に、円銭厘を定めた。

2、貫

 ・質量の単位。

 ・日本固有の古い単位で、1912年に3.75kgとされた。

 ・10のマイナス3乗(0.001)を匁という。

 ・匁や貫はごく一般的な単位であったが、1959年以降、計量法によって取引に使えなくなった。

3、京間

 ・長さの単位。

 ・家屋に用いる尺度の単位系のひとつで、1間≒6.5尺≒1.95mととる。

 ・間をふつう6尺にとる田舎間、江戸間より大きい。

4、曲尺(きょくしゃく、かねじゃく)

 ・ふつう1尺の長さの物差しのことだが、用途で曲金、さしがね、かね(さし)、大工金などの呼び方がある。

 ・そのそれぞれで多少の違いもあったらしいが、明治政府は1尺=10/33m(≒0.303)に統一した。

 ・特に、鯨尺(くじらじゃく)に対するものとして、曲尺という言葉をつかう。

5、斤(きん)

 ・質量の単位。

 ・古代中国に発し、日本でも広く使われた単位で、変動があるが、明治政府では160匁にいちおう統一された。

 ・160匁=0.16貫=0.6㎏=600g。

 ・しかし、ものによって、120匁、180匁、200匁、210匁など各種の斤がその後も残った。

 ・パン1斤は120匁からきたらしいが、必ずしも焼きあがりが目方と対応しない。

6、鯨尺(くじらじゃく)

 ・ふつうの1尺(曲尺)より長く、1尺2寸5分(≒約37.88cm)にあたる物差しで、裁縫用に伝統的に使われてきた。

 ・鯨のひげで作ったのでこの名があるという。

 ・取引などの使用はできないが、25/66m=1鯨尺と計量法施行法に定められている。

7、計量法

 ・1952年から施行された法律で、日本での計量の単位が定められている。
 
 ・後からSI単位系の確立に応じて改正されて、1993年11月1日施行の改正ではほぼ全面的にSIに統一する方向がだされた。

 ・計量法は、取引または証明に関して法定計量単位の使用を義務づけているが、その他の分野での使用は規制していない。

8、戸

 ・世帯をなす家ないし家屋を数える語。

9、合

 ・体積の単位。

 ・中国では古代から、日本でも大宝律令以後用いられてきた。
 
 ・その大きさにも移り変わりがあるが、日本では明治初年に64827立方分(=約1.8?)を1升と定め、その1/10を1合とした。

 ・1合≒180.39立方センチメートル。

 ・1合というのはカップ1杯の上を少しあました時の量。

 ・昔の人は1回に1合(炊く前のお米の量)のご飯を食べた。

10、石

 ・体積の単位。

 ・中国から古い時代に入ってきた単位で、最近まで使われてきたのは、1石=10斗=100升=1000合である。

 ・1石≒0.18039立方センチメートル

 ・一食1合づつ食べていくと、365日×3食で1095合となり、1石は1000合であるので、一年で約1石となり、一人の人が一年間に食べる米の量がだいたい1石となる。

 ・徳川時代の武士の給料は米を基準に決められたが、その量を表すのに石が単位として用いられた。

 ・まず、領地の田畑の良し悪しに応じて収穫高を石数で決め、公認の領地の全石高が表高といわれた。

11、尺

 ・長さの単位。

 ・中国の尺が渡来して、古くから日本の長さの単位の基本となった。

 ・尺にも変遷があり、またいろいろな物差しがあるが、明治以後は、曲尺が採用された。

 ・計量法では、1尺=10/33≒0.303メートルと定義されているが、法により1966年以後は取引に使用できない。

12、勺(しゃく)

 (1)、面積の単位

  ・尺貫法の単位で、1/100坪のこと。

  ・1勺=1/100坪≒0.03306平方メートル=330.06平方センチメートル。

 (2)、体積の単位

  ・尺貫法の単位で、1/100升=1/10合のこと。

  ・1勺=18.039立方センチメートル。

  ・さかずき一杯くらいの量。

13、尺貫法

 ・長さの単位に尺、質量の単位に貫を基本とする単位系。

 ・中国では古代から用いられ、日本にはいってきた。

 ・しかし、原器のようなものがなく日本では現在は計量法によってメートル方との関係で定義されている。

 ・しかし、法によって取引や証明における計量には一般に尺貫法の使用は禁止されている。

14、升(しょう)

 ・体積の単位

 ・尺貫法の体積の単位で、1升=10合=64827平方分≒1.8039?。

15、丈(じょう)

 ・長さの単位

 ・尺貫法の長さの単位で、1丈=10尺=100/33m≒3.0303m。

16、畳(じょう)

 ・たたみの数え方の呼称。

 ・「6畳間」などという場合は、畳は面積の単位として使われている。

 ・しかし、畳の大きさもまちまちで厳密な単位とはならない。

17、寸

 ・長さの単位

 ・尺貫法の単位で、1寸=1/10尺=1/33m≒3.03cm

18、畝(せ)

 ・面積の単位。

 ・日本の面積の単位で、1畝=30歩(坪)=1/10反。

 ・また、1畝≒99.1736平方メートル≒0.99a、すなわち約1アールとなる。

 ・このように、日本の面積単位は、1畝≒1a、1反≒10a、1町≒100a=1haとなっている。

19、銭
 
 ・日本の通貨単位。

 ・円の1/100。

20、町

 (1)、尺貫法の長さの単位
  
  ・1町=360尺=1200/11m≒109.09m。

 (2)、尺貫法の面積の単位

  ・1町=10反=3000歩≒1ha

21、坪

 ・面積の単位。

 ・歩に同じで、畳2畳分。

22、斗(と)

 ・体積の単位。

 ・日本では古くから用いられてきた。

 ・1斗=10升≒18.04?。

23、度量衡法(どりょうこうほう)

 ・日本の計量単位を定めていた法だが、現在では廃止され計量法がこれにかわる。

 ・1909年に制定され、1951年に廃止された。

 ・メートル法を基本とするが、尺貫法の併用が補助的に認められている。

24、俵

 ・米や炭などの体積ないし重量を俵いくつ分かで表すときの単位。

 ・米や麦ならば、俵1俵は4斗=40升=400合=60㎏。

 ・現在でも米価は60kgあたりいくらとして決定されるがこれは1表あたりのこと。

25、尋(ひろ)

 (1)、長さの単位

  ・日本に古くからある日常的な長さの単位で、両手を左右に伸ばして広げたほどの長さのこと。

  ・5尺(1.515m)ないし6尺(1.818m)となる。

 (2)、水深の表し方にも用いられる
  
  ・このときは6尺となる。

 (3)、まとめ

  ・厳密な単位というよりも、漠然とした長さ深さの表現として使う。

26、分

 (1)、尺貫法の長さの単位。

  ・1分=1/10寸=1/100尺=1/300m≒3.030mm

 (2)、尺貫法の質量の単位

  ・1分=1/10匁=1/1000貫=0.375g

 (3)、割合

  ・もともとは1/10であったが、1割の1/10のことで、1/100をあらわすのが一般化した。

27、歩

 ・坪と同じ面積を表し、尺貫法の面積の基本的単位であるが、現在は法により取引などでは使用できない。

 ・一辺が6尺の正方形

 ・1歩=1坪≒3.306平方メートル

28、匁(もんめ)

 ・尺貫法の質量の単位。

 ・1匁=1/1000貫=3.75g

 ・計量法の一般的単位ではないが、真珠の質量に限っては匁が計量法でも認められている。

29、里(り)

 ・長さの単位。

 ・尺貫法の長さの単位尺の補助的単位

 ・1里=12960尺≒3927.3m

 ・古くからある単位だが、歴史的に1里の長さも変化している。

30、両

 ・日本で用いられた通貨の単位。

 ・室町期頃から金貨や銀貨が登場し、その単位として両が用いられるようになった。

 ・両が一番大きな単位で、その1/4が分、その1/4が朱となる。

 ・普通、大判が10両、小判が1両である。

 ・江戸時代中期の1両(元文小判)を、米価、賃金(大工の手間賃)、そば代金をもとに当時と現在の価格を比較してみると、米価では1両=約4万円、賃金で1両=30~40万円、そば代金では1両=12~13万円ということになります(日本銀行金融研究所貨幣博物館のホームページより)。

31、厘

 (1)、割合

  ・1/100のこと。

 (2)、尺貫法で長さの単位

  ・1厘=1/10分=1/100寸=1/1000尺≒0.303mm

 (3)、尺貫法で質量の単位

  ・1厘=1/10分=1/100匁=1/100000貫≒0.0375g

 (4)、通貨単位

  ・日本の通貨単位で、1/10銭=1/1000円

32、割

 ・1/10のこと。